・富田耕生
アーネスト・ボーグナイン、マーティン・バルサム……骨太オヤジから愛嬌たっぷりの小太りオヤジまで、憎めないオヤジをやらせたら、富田耕生の右に出る者はいませんね。長いキャリアのなかから、ベストワークを挙げるとすれば、やはり『夜の大捜査線』のロッド・スタイガー。シドニー・ポワチエ(田中信夫がシブい!)演じる黒人刑事といがみ合いながらも友情を深めていくその心理の変化を見事な演技で表現していました。実は、初代ドラえもんを演じたのは、大山のぶ代ではなくこの方だった、というのはすでに伝説化した話(残念ながら、その映像は、故藤子・F・不二雄先生氏の意向により、半永久的に葬られることになりました)。
・内海賢二
ヒゲを生やした魔神のような風貌の大男が現れたら、その声は間違いなく内海賢二と思ってよろしい(ご本人もちょっとそんな感じの容姿だし)。アニメでは「Dr.スランプ アラレちゃん」の則巻千兵衛博士が印象深いが、洋画吹替ではスティーヴ・マックィーンが十八番。マックィーンは宮部昭夫もフィックスだけれど、宮部氏の声が『大脱走』に代表される軽快な役どころのマックィーンにぴったりだとすれば、内海マックィーンは、『タワーリング・インフェルノ』などどっしり構えたシリアスな役どころにこそハマる。ボブ・ホスキンスを演じた『ロジャー・ラビット』では、コミカルな演技が冴えわたっていました。
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